母の昭和を超えてゆけ

2008年生まれの娘に母が昭和の時代に読んだものを押し付ける

赤毛のアン

朝ドラのおかげでBSで再放送された赤毛のアン

1979年。当時録画なぞできるはずもなく、1回しか観ていないはずなのにとくに前半は手に取るように内容を覚えていてびっくりです。そしてテーマソングも本当にすばらしい! エンディングテーマの「さめない夢」で私は三連符好きになったと言っても過言ではない。

アニメ絵本もまだ普通に売ってますね。

赤毛のアン (徳間アニメ絵本)

赤毛のアン (徳間アニメ絵本)

 

通して観ていて驚くのは、アンの心象風景というか、川の流れに妖精たちが漂っているところをひたすら描くなど今ではなかなかお目にかかれない(のではないかと思われる)演出。視聴者は妖精とか木漏れ日とかをただぼんやり見るんですよ!

あと、アンは前半のまだ幼い頃はリンド夫人に怒鳴りつけたり農薬か何かをケーキに入れて焼いたりダイアナを酔わせたりギルバードの頭に石版を叩きつけたり屋根から落ちたりマリラのブローチ窃盗冤罪事件があったりと忙しいんですが、後半はすっかり落ち着いて受験勉強にはげみ下宿して学校に通ったりで小学生にはあんまりおもしろくないかもしれませんね。うちの娘は最後まで観ましたが、前半ほどには引き込まれてる風でもなかったかも?

で、その下宿暮らしのときに、アンが詩の朗読会に出場するんですよ。この回、アンが詩を朗読するのをひたすら聞くんですよ。しかも2回朗読するんですよ。しかも、当日たまたま来ていたという設定の(その回しか登場しない)女性詩人が飛び入りで詩を朗読するのもひたすら聞かされるんですよ。モンゴメリは詩も書いていたので彼女のオリジナルの詩なのだと思いますが、要するにモンゴメリの詩をただ聞くだけの回なんですよ! 子供向けのアニメで!

そういうのがアリな時代だったのか、アンが特別なのか。

しかし思い起こせばスヌーピーの映画とかも、途中にイメージ画像と音楽だけみたいなシーンが繰り返し挿入されるとか、こちらは映画なのでまたちょっと違うでしょうけど作家の芸術性みたいなのを追求する雰囲気がある時代だったのかなとも思います。

ちなみに、本の方で現在入手可能なもので、ダイジェストじゃなく完訳・総ルビなのは青い鳥文庫です。娘はやはり後半で興味を失って放置している様子です。 

赤毛のアン (新装版) (講談社青い鳥文庫)

赤毛のアン (新装版) (講談社青い鳥文庫)

 

母の実家には講談社赤毛のアンシリーズ全10巻(だったかな)が揃っているので、高学年になったらぜひ読破していただきたい。

赤毛のアン (赤毛のアンシリーズ)

赤毛のアン (赤毛のアンシリーズ)

 

篠崎書林の「ニュー・モンゴメリ・ブックス」も揃ってるよ! 「ニュー・モンゴメリ・ブックス」についてはこちらが詳しいです。