ピカピカのぎろちょん
数年前にふとこの本の感想を探してみたら「トラウマ」「あれは夢だったかもしれない」てな感想ばかりだった覚えが。
娘に見せたところ、「……まだしまっといて……」と穏便に避けようとしていました。
上記は復刊バージョン。元は1969年(あかね書房)刊です。
私も小学校低学年のときに読んだきりで記憶も朧だけど、今だったらこんな企画通らんだろう!と思います。
・主人公の名前が出てこない(一人称として「アタイ」とだけ)。
・ある日戒厳令が敷かれて町中がバリケードだらけになって学校も休校に。
・広場にギロチンがある。
……なんだこの話。
しかも挿絵のこの画風。怖すぎだろ
詳しくは知りませんが日本の児童文学界も旧世代を総括し(童心主義を否定したとかその辺かしら違うのかしら)、実験的な作品が出てくる土壌となっていたのでしょう。
すごい時代だなー。
今の児童文学はどんな世相を反映しているのでしょうか?
それにしても小学生のころのトラウマ本が、時を経て自分の家に存在するという状況になろうとは。
夫の父(故人)の蔵書だったのですが、これも巡り合わせというものか。