岡本颯子
「かぎばあさん」シリーズの挿絵で有名な岡本颯子。
私が子供のころはほんとに売れっ子だったな〜と思っていたら、近所のそう大きくもない新刊書店で子供がひょいと選んだ本、岡本颯子作・絵でした。まだまだご活躍のようですね。
で、たいへん気に入った様子でありまして、うちにも岡本さん挿絵の本は何冊もあるので読ませてみました。
小さな島のシャバ子(NHKおはなしシリーズ6)(1974年)日本放送出版協会
(amazonで検索して出てくるシリーズは別の人のイラストの版)
女の子が活躍する話はやっぱり共感しやすいようで、「すっごいおもしろいよ」ともりもり読んでました。
で、それはいいんですけど、みなさん、この可愛らしい画風の岡本颯子が
白土三平の妹
だとご存知でした??
私は驚愕したんですけど! いやーこれって有名な話なの?
そもそもガロクラスタと児童文学クラスタはどのくらい被ってるのか?
意外と被ってるかも?
キャンディ・キャンディ
キャンディが一世を風靡したのはたしか幼稚園に通っていたころ。正直、細かいことはわからず読んでたような。娘も小学2年生になったということで、秘蔵のコミックスを(貴重本につき、一度に1冊ずつに厳しく限定)読ませてみました。
キャンディ・キャンディ (1) 講談社コミックスなかよし (222巻)
- 作者: いがらしゆみこ,水木杏子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1975/10/02
- メディア: コミック
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娘はまだ漫画といえば妖怪ウォッチ、ドラえもん、ちびまるこちゃんぐらいしか読んでおらず(従姉妹のちゃおを少し読んだことはある)、ストーリー漫画自体がほぼ初めて。外国を舞台にした大河ドラマにどう反応するか?
結果、のめり込んで読んでました! そうよ、まだまだこういう壮大なストーリーはいけると思うのよ! 学校での恋愛話ばっかりじゃなくてこういう漫画も出して!
後半は辛い展開が多く(母はもはやマクレガーさんの死でも号泣します)、「1巻が読みたくなった……」とポニーの家に癒しを求めながら読んでおりました。母もねー、子供のころは「スザナなんかほっときゃいいじゃん」と思ってましたが、大人になるにつれ「そうもいかないよね〜」と理解できるようになり、さらには「いや、お情けで一緒にいられてもね〜。別れは辛くとも新たな道がスザナにも開けたかもしれないじゃないか」と変化しておりますが、いちいち真剣に感想を抱きながら読んでしまうところがまたキャンディのすごさであると思うのです。
しかしこの年代の作品がいけるということが分かったので、フォスティーヌとかも買って読ませてみようかしら。
王さまシリーズ
寺村輝夫といえば王様シリーズ。理論社+和歌山静子のイラストで長く出版されてます。娘の学校では「かいぞくポケット」シリーズや「こまったさん」シリーズのほうが人気なようですが、こちらも手渡せば読んでます。
その昔は「王様シリーズ」とは銘打たれておらず、ほかの人による挿絵のバージョンも結構あって。
なかなかかわいいイラストじゃないか!
和田誠や長新太によるものもあって、このへんはまだまだ普通に流通しててさすがです。
寺村作品では目玉焼きのことをたまごやきっていうんですよね。
王さまシリーズの中で、お話ではなく言葉遊び的な「あいうえおうさま」というのがあります。五十音順に「あ」がつく言葉、「い」がつく言葉……がイラストと共に並ぶ、というやつです。
以前テレビの「探偵!ナイトスクープ」で、この本に関する依頼がありまして。それは「ら」のところに何なのかわからない絵がある、というもの。
その絵はこれ。確かになんだこれ!
結局版元に確認して、「ライスカレー」だということがあっさり判明したのですが、そういえば漫画のサザエさんでも昔は「ライスカレー」って言っていたよね。となると、10年後ぐらいにはこの絵も
「パンケーキがなんで『ほ』のところにあるの?」
と疑問に思われるようになるのかしらー。
フルハウス
NetFlixで『フルハウス』続編の『フラーハウス』が配信されたわけですが、一緒にフルハウスも持ってきてネトフリえらい!
フルハウス -ファースト・シーズン- コレクターズ・ボックス [DVD]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2005/08/26
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1987年放送開始なのでギリギリ昭和ですね。母は再放送のたびに見てたからもういいか、という気もしますがやっぱり娘にも観てもらいたい。というかそろそろ海外ドラマに親しんでもらいたいわけですよ。そしてもうちょっと大きくなったら犯罪捜査モノや法廷モノを一緒に追いかけようではないか!
で、1-1を観てみましたところ、ゲラゲラ笑っておりました。ジェシーおいたんの髪型とか、もはや古いとも思わないようです。無事受け入れられたので、以後順次視聴していきましょう。1話観た後でフラーハウスの予告を見せ、このおかーさんたちがさっきの女の子たちだよ、と教えてみたのですがよくわからなかったようです。もうちょっとフルハウスになじませてからだな。
とまあフルハウスはともかく、フラーハウス。内容にはそんなに期待してなくて、NHK『フルハウス』の声優を全員揃えたネトフリやるじゃん、ぐらいな気持ちだったんですよ(そしてミシェルが出演しないために川田妙子が参加できない……)。
第1話は登場人物顔見せ&ルーチン紹介といった様子で特にドラマとしてどうこうというものでもなく。こんな調子で以前の作品を懐かしみながら続いていくのか……とうっすら思いつつ。
2話目以降は父親世代はゲストとして入れ替わり立ち替わり登場するだけになるということで、どうなっていくのか?と心配しましたが、全編を通して十分おもしろかったです。フルハウスのテイスト(いたたまれない気持ちになるほどゆるいギャグの演出など)を完璧に再現し、見事に成立した作品になっていました。調べてないけどスタッフ全員同じ人なの??というぐらい。
ただ、フルハウスとちょっと違うなと思った点は、「母たちと子供達」というより、「母たち」が主役で、フラーハウスで初登場となった子供達はまだまだ脇役っぽい印象だったこと。
というのも、フルハウスのストーリーのよくある展開としては
子供があさはかな行動をする→バレる→説教→わかりあってハグ
というものがあるのですが、この展開が少なく、DJ、ステフ、キミー3人のストーリーがメインとなることが多かったような。
アメリカ人って基本的に父と子の話が好きで、それは年長者が若年を教え導くってのが好きってことなのかなーと思うのですが、母と子にはそういうのは求めないのか、そもそもフラーハウスはあくまで「あの女の子たちのその後」を描く必要があったり、1シーズンの話数はフルハウスの半分だったりするためか、まあ第2シーズン決定したらしいのでこれからはまた違う展開があるかもしれませんね。
脇役っぽいと書いてしまいましたが、フラーハウスの子役たちも絶妙のキャスティングで、彼らの成長も楽しみです。みんなかわええ……
寺村輝夫
【(ふたごのたまご』ネタバレ】
わかったさんのアップルパイ (わかったさんのおかしシリーズ)
- 作者: 寺村輝夫,永井郁子
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こまったさんのスパゲティ (おはなしりょうりきょうしつ 1)
- 作者: 寺村輝夫,岡本颯子
- 出版社/メーカー: あかね書房
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赤毛のアン
朝ドラのおかげでBSで再放送された赤毛のアン。
1979年。当時録画なぞできるはずもなく、1回しか観ていないはずなのにとくに前半は手に取るように内容を覚えていてびっくりです。そしてテーマソングも本当にすばらしい! エンディングテーマの「さめない夢」で私は三連符好きになったと言っても過言ではない。
アニメ絵本もまだ普通に売ってますね。
- 作者: ルーシー・モード・モンゴメリ,Lucy Maud Montgomery
- 出版社/メーカー: 徳間書店
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通して観ていて驚くのは、アンの心象風景というか、川の流れに妖精たちが漂っているところをひたすら描くなど今ではなかなかお目にかかれない(のではないかと思われる)演出。視聴者は妖精とか木漏れ日とかをただぼんやり見るんですよ!
あと、アンは前半のまだ幼い頃はリンド夫人に怒鳴りつけたり農薬か何かをケーキに入れて焼いたりダイアナを酔わせたりギルバードの頭に石版を叩きつけたり屋根から落ちたりマリラのブローチ窃盗冤罪事件があったりと忙しいんですが、後半はすっかり落ち着いて受験勉強にはげみ下宿して学校に通ったりで小学生にはあんまりおもしろくないかもしれませんね。うちの娘は最後まで観ましたが、前半ほどには引き込まれてる風でもなかったかも?
で、その下宿暮らしのときに、アンが詩の朗読会に出場するんですよ。この回、アンが詩を朗読するのをひたすら聞くんですよ。しかも2回朗読するんですよ。しかも、当日たまたま来ていたという設定の(その回しか登場しない)女性詩人が飛び入りで詩を朗読するのもひたすら聞かされるんですよ。モンゴメリは詩も書いていたので彼女のオリジナルの詩なのだと思いますが、要するにモンゴメリの詩をただ聞くだけの回なんですよ! 子供向けのアニメで!
そういうのがアリな時代だったのか、アンが特別なのか。
しかし思い起こせばスヌーピーの映画とかも、途中にイメージ画像と音楽だけみたいなシーンが繰り返し挿入されるとか、こちらは映画なのでまたちょっと違うでしょうけど作家の芸術性みたいなのを追求する雰囲気がある時代だったのかなとも思います。
ちなみに、本の方で現在入手可能なもので、ダイジェストじゃなく完訳・総ルビなのは青い鳥文庫です。娘はやはり後半で興味を失って放置している様子です。
- 作者: L.M.モンゴメリ,HACCAN,村岡花子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/31
- メディア: 新書
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母の実家には講談社の赤毛のアンシリーズ全10巻(だったかな)が揃っているので、高学年になったらぜひ読破していただきたい。
- 作者: ルーシー・モード・モンゴメリー,鈴木義治,Lucy Maud Montgomery,村岡花子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1973/10/20
- メディア: 単行本
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篠崎書林の「ニュー・モンゴメリ・ブックス」も揃ってるよ! 「ニュー・モンゴメリ・ブックス」についてはこちらが詳しいです。
できる・できないのひみつ
小2女子の反応:「すっごいおもしろい! アララちゃんかわいい」
私が持っていた1976年版は失われてしまったので改訂版を買い直したもの。
悲観主義者のなぞの外人「デキッコナイス」を共有したくて読ませ、内容は当然古いものの女の子は可愛いしで好評でした。 こういう絵柄ってもう受け継がれてないんですかね、なかなか洗練されてると思うのですが。
今も出ているひみつシリーズ的なものは、企業とのタイアップで学校などに寄贈され、一般販売はされてないみたいですね。こちらも読めばきっとおもしろいのでしょうが、やっぱり学研ひみつシリーズは傑作揃いだった、また普通に読めるようにはならないものか……。
それにしても76年版で「もうすぐできる」扱いだったリニアモーターカーがまだ開業していないことにびっくりだ。